主人は現役時代、仕事柄とても忙しく、毎日帰る時間もばらばらで、週末にゆっくり家族と過ごすことも少なかったです。
子供学校行事に来たこともなく、我が家は母子家庭なのだろうかと思ったことさえあるほど。研究と言う仕事の難しさを知る由もありませんが、最も大変だったのは主人に他なりません。
50歳を過ぎたあたりに、「定年後は東京から離れてゆっくり暮らそう」と言ってくれたのでそれを楽しみに貯金をしました。
定年まであと5年という時に主人と行った軽井沢での滞在がすごく素敵で「こんな所に住めたらいいねぇ」と言った私に「軽井沢に移住しよう」と即答した主人。
主人は以前から色々調べていたようで、私が気に入るか試すために連れだしてくれたのでした。
そこからは少しずつ移住について計画を立て、家探しをスタート。その中で偶然見つけた建築会社さんが建てる伝統工法の家に魅了され家を建てることに。
まさかこの年齢で家を建てるなんて思いもしませんでしたが、人生100年時代の余生は長いので実現したいと思ったのです。
東京で家を建てるよりずっと安いのも決め手でした。
これまで忙しくしてきた主人とのんびりした理想の暮らしを始められるのがとても嬉しいです。